ダーツは、腕を伸ばした方向には飛んでいかない。
リリースした時点での慣性*の方向へ飛んでいく。
左図は、ダーツを投げる時の腕の振りを上から見た図。
実線が腕の振りの軌跡。
「リリース」が、リリースポイント。
もし、腕の振りが何らかの要因で図のようにカーブしていた場合、
腕の振った先にダーツが飛んでいくと思っていても、
リリースまでの腕の振りで、
ダーツには点線方向に飛んでいこうとする力が働いているので、
思ったより左にズレて刺さる。
修正しようと、リリースポイントを前へずらし、
いわゆる「持ちすぎ」て投げた場合、慣性方向に対して横から押す力が働くので、
ダーツが不安定になる。
ということで、
「腕の振りがまっすぐなうちにリリースする」
ことが、ダーツを安定して同じ方向へ飛ばすために大切。
ダーツの縦ズレも同じこと。
ダーツは重さがあるので、上向きに投げても弧を描いて落ちながら、ボードに向かって飛んでいく。
ターゲットに見事に刺さる弧がいわゆる「ライン」。
腕の振りが頂点を越えて、
ダーツが下を向いているときにリリースすれば、下に向かって飛んでいく。
腕の振りが、ダーツをラインに対してまっすぐに保てる時点でリリースすれば、
ダーツはラインに乗ってくれる。
腕の振りの縦方向がラインに、横方向がターゲットに対してまっすぐなうちにリリースすることが大切。
リリースポイントが安定すれば、大体同じところにダーツは刺さる。
*慣性の法則とは、
物体に力がはたらかないとき(または力がつり合っているとき)
・静止していた物体はいつまでも静止している
・運動していた物体はその速さで等速直線運動を続ける
こと。
つまり、止まっているモノは誰かが力を加えない限り止まってるし、
動いているモノは、誰かが力を加えない限り動いてる方向に動くということ。